毛玉達の口上が魅力!「有頂天家族」森見登美彦

途中うっかり泣いたりもしましたが、読み終わりましたー!


京都の街に住む人間と天狗とタヌキのお話。


主人公はタヌキ4兄弟の三男。

父親は偉大なるタヌキであったが去年タヌキ鍋にされてしまった。

母親は宝塚風の美青年に化けてビリヤードをするのが大好き。

雷が苦手なので、雷がなると兄弟たちは母のところへ駆けつけるのがおきまり。


長兄は若旦那風に化ける緊張しいの堅物、次兄はカエルに化けたまま井戸の底に引きこもり中(役立たず)。

主人公は三番目で、女子高生やら大学生やら姿をコロコロ変える。

甘えたの末っ子はビビリですぐしっぽを出してしまう。


三男・矢三郎が他のタヌキを「毛玉」「ふわふわ」と呼ぶのがなんともかわいい。

弟はただただかわいい。飛行機で一気に読んじゃった!

時は現代。下鴨神社糺ノ森には平安時代から続く狸の一族が暮らしていた。今は亡き父の威光消えゆくなか、下鴨四兄弟はある時は「腐れ大学生」、ある時は「虎」にと様々に化け、京都の街を縦横無尽に駆けめぐり、一族の誇りを保とうとしている。敵対する夷川家、半人間・半天狗の「弁天」、すっかり落ちぶれて出町柳に逼塞している天狗「赤玉先生」――。多様なキャラクターたちも魅力の、奇想天外そして時に切ない壮大な青春ファンタジー。


すぐ次が読みたくなる。うーん。買ってしまうべきか…!