3巻が出たので!「カカフカカ」「はしたなくてごめん」「ジグ☆ザグ丼」「パラパル」「かわいい かわいい 女の子」につづいてこちらも。全然気づいてなかったけどamazonのあらすじ読んだら「完結」って書いてある!まじか。そうか。あれ終わりか。
この人の書く漫画はどうにも変わった性癖を持つ人が多いようで。
【赤く灼けた金属】に胸ときめく工学系女子・野瀬ひなつ。そんな彼女が大学で所属する事になった研究室には、個性的な男子がいっぱい──! ひなつの大学生活は、一体どうなるの!?
金属の溶ける様にエロさを感じるとはアヤメくんののんびり肉食日誌「好きな男は解剖したい」を思い出します。理系の女の子ってそんなに多く知らないけどたしかにちょっと変わった子多かったかも。(文系で「好きな文豪」とか言い出す人あんまり居ないしね。逆に高校の時はケッペンとウェーバーどっちが好きかという話をしていた…)
ちなみにトライボロジーという言葉の意味は
トライボロジーとは潤滑、摩擦、摩耗、焼付き、軸受設計を含めた「相対運動しながら互いに影響を及ぼしあう二つの表面の間におこるすべての現象を対象とする科学と技術」です。
このへんは人間関係について言ってるのかな。amazonのレビューで工学部出身者が「トライボロジー」は「鋳造(主人公の専攻)」とは関係ないって口々に言ってて面白かったです。
主な登場人物は主人公・ひなつと憧れの院生・守屋さん、女装男子・後岡。「ひなつ」って名前だったか。というところも思い出しましたw「野瀬さん」ね。
(ちなみに研究室は「与倉研」。「はしたなくてごめん」の与倉のお父さんが大学教授と言っていたのでこれでしょうか。)
後岡くんが女装してるからって女子のノリですごく油断してしまってましたが、後岡の「好き」はそういう「好き」じゃなかったようで!「付き合いたいんだけど」と言われてひなつは大混乱。
そしてこの後岡氏はイシタク系男子にありがちな真顔!さらっとこういうこといっちゃう!すこしは照れろよと!!!
好きって言われたら気になっちゃうもんで、今までなんともなかった後岡のぐいぐい攻めてくる感じに、少なからず意識はしちゃうわけですが、そうはいっても最近やっと「そうかも?」って気になりはじめた守屋さんへの気持ちもなかったことにはできません。
しかも皮肉にもその気持ちをずばっと指摘したのがまさに後岡でした。
彼にとっては非常に都合の悪い指摘をうっかり。
守屋さんもまた、「一度寝ただけ」の白長谷さんのお姉さん「ひとみさん」に未練タラタラ。
そしてまたこの男酒癖が悪い!!!酔っ払うとべたべたに甘えるのに記憶ないとかなんて罪人!
自分のことを好きな人と自分が好きな人を間違えるとかおいおいおいまじかよ!
ひなつ的にはラッキーチャンスではあるものの、「ひとみさん」とか呼ばれていい気がしないのは当然。この2人どうにかなっちゃったの!?と慌てる後岡をよそにうれしいやらかなしいやら、、、
白長谷さんの後押しもあり、なんとか自分のことを意識させることに成功→3巻ではなんと「お付き合い予約」まで進展した2人ですが、2巻で後岡がひなつに守屋さんへの想いを自覚させたのと同じように、ひなつもまた守屋さんにひとみさんへの想いを(わざと)再度確認させてしまうという展開。
守屋さんは少なからずひなつのことを可愛いと思ってはいるんだけど「やらかしてしまったから責任を取らなくちゃ」というどこかーーーにあったと思われる思いと「単純に可愛い年下に好かれて嬉しい」とがごちゃまぜになって根底にあって、結局それは(あとから思えば)ひなつが欲しかったものではなかったように思えます。本当に好きだったはずの人をひとみさんに譲ってしまうほどに。
あああ本人がいいって言ってんだからそのまま付き合っちゃってればよかったのにと思いつつ、いつか途中で耐えられなくなるだろうからその前に、という感じでしょうか。時間が立てば自分のほうにかなり傾いてくれたかもしれませんが、未消化の気持ちが残っているというそれだけで何度も不安になるのも、結局遅かれ早かれいつかはそこに戻っていくのも見えてますからね。
たしかに自分を好きでは居てくれたと思うけどひとみさんを想う姿を見ているだけに、自分とはそうはなれないとわかってしまっている。ずるくなりたいのに最後にはなれなかった。
真面目ですね~~~~もっとしたたかな女はたくさん居ますよ!もう!
でもたぶんそんなひなつだから後岡も好きなんでしょう(後半まじで空気だった)(忘れてた)
最後のほうで爆弾発言ありましたが、白長谷さんが守屋さんに(別の)彼女つくらせようとしたのはそういうことか~~ひゃ~~~~
結論、男女問わずどの2人の関係性も他の誰かに影響を与え合っているっていう複雑~なラストでした。でもまあ現実世界の人間関係はたしかにこういうもんだよなって。
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