少女漫画x歌舞伎ついに完結!「ぴんとこな」嶋木あこ

ついについについに完結してしまいました…!

少女漫画らしくない少女漫画「ぴんとこな」

才能と努力、ふたつの魂の集大成がここに!
たくさんの人たちの思いを胸に――

恭之助と一弥が共演する『連獅子』の幕がついに上がる...!!


たしかに絵柄はしっかり少女漫画なんだけど、ヒロインそっちのけで歌舞伎(と友情)にのめり込む男たちがメイン。もちろんヒロインなしには語れないんですが、軸足はしっかり歌舞伎で、彼女もそれを当然としているんですよね(ただの恋愛話ではないのです)

あやめのお父さんのくだりと田辺のやっつけられようが無理やりではありましたが、連獅子の舞台とそれに書ける恭之助の思いは涙…!

歌舞伎という親から子へと伝えていく芸能がテーマなだけに、お父さんの話、将来の話も自然と受け入れられます。

名門の御曹司、才能の人・恭之助/門閥外出身、努力の人・一弥

華はあるけどメンタル弱くて練習もろくにしなかった恭之助は一弥の磨かれた芸に、何よりも重要視される「血」を持っていない一弥は恵まれた環境にありながら努力しない(それなのに華やかな)恭之助のカリスマ性をそれぞれ意識しまくり!

お互いが自分の芸を磨いて相手と張り合うだけの自信が出てきたからこそ、対等な立場でライバルで居られるようになって来ました。

ふたりはずっとライバルで友だちで家族みたいな関係で梨園を引っ張っていくんだろうなあ。

読み終わってますます映画とかで見たくなるマンガでした。中途半端にアイドルに実写化とかしてほしくなかったな~という感想(見た目が気に食わなかったので見てないけど)(恭之助薄いなー、一弥濃いなー)