kindleでまとめ買いしてしまいました!3巻までと短いのにとても濃い!良い!
突然クビを宣告されてしまった東京在住のこより……。頼れるのは一度行った島根県の野々村家だけ。到着するなり、長男・昭との色恋が騒がれ結婚祝いの品が続々到着――!?はじめは温かく迎えてくれた島根の人々にもそれぞれ事情があるようで……!?幸せの指針・北極星を探す旅。縁結びの神様のいる島根県を舞台に地方ドラマスタートです!!
両親を亡くし、おばあちゃんと三兄弟が暮らす野々村家。きっかけを作った末っ子の実は都会にあこがれ、早く家を出て自立したいと願う、藤くん(砂時計)系。長女・梢は家事を完璧にこなすお母さん的存在。とはいってもそこは高校生。友だちと遊んで帰ったりしたいという気持ちがないわけでもない。そして長男・昭は兄弟の親代わりとして働く、どこか悟ったようなところがあるおじいちゃんみたいな人です。
最後のtwitterにも居場所はあるんだぜ的な謎の話は正直どうでもいいのですが、「いつか帰る都会の人だからねえ」「こんな田舎に嫁に来るなんてねえ」みたいなスタンスだったあきさんが!こんなになるとは!(いきなりネタバレ)
いろんなレビューにもあるのですが、「青春のキュンキュン!」とか「世界を変える戦いが!」とか「特殊能力!」とかぜんぜんそんな話じゃなくて、ほんとにただ「田舎に嫁いでくるまで」の話なんだけど「心あたたまる」という表現がぴったりなあったかい話です。
もちろんずっとゆるゆるしているわけじゃなくてそれなりに辛いことも大変なことも乗り越えたうえでの大人の話なので「どうせマンガでしょ」で切り捨てるのは惜しい!
早くから弟妹の親代わりだったあきさんは自分の幸せの優先順位がとても低い。そしてそのことを家族も気にしているし、こよりという第三者が来たことによってやっとそれぞれがするべき話ができるようになって、あきさんだけでなく家族から「必要とされる」ことがまた、リストラされ、「必要とされていない」つらさを味わってきたこよりの心を支えるのです。
それにしてもこの二人はお付き合い期間0日で婚約してしまうわけですが、アラサーの田舎の長男と付き合う=結婚前提というのはわかるなあ。田舎→都会→田舎にいる私としては「だから余計なことできないな」と思ってしまうぜ。しかし一応結婚はしたいんだぜ。
結婚したいモードのときに結婚できない環境にいるというもどかしさ!(南の島の嫁にはいきたくない)ちきしょう!
実際に音にしてみるとどうだかわかりませんが、砂時計の時も今回も出雲方言(とくに男性)はいいな~かわいいな~と思ってしまう!
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