どちらかを選ぶことだけが幸せではない「サムシング」池谷理香子

今”いい男”でいるってことは過去の女のシツケのおかげでしょー!?
むしろ過去の女に「ありがとう」でしょー!?

っていい女だな~~~~!!(「&」おかざきまり)

良いお店を知っているのも、スマートなエスコートも、気の利いたプレゼントも、何かと「察して」くれるのも、今までの経験で学習しているからってことですが、

それをさらっと言えちゃう女性は逆にいい女だよな~~~\(^o^)/

って最近思ったところでした。


そしてこちらは久々に読んだ池谷理香子。これはいくえみ綾にも似た不完全燃焼ではあるが!

緒川鈴は夏目が好き。けれど夏目は親友・京子の彼氏。切ない片思いに揺れる鈴は…!! 傷つき悩める鈴の恋を描いた大人気シリーズ。19歳の青春グラフィティー! 待望の第1巻!!

すったもんだあって色んなものを手放していく鈴。

見ている方としては、渋澤とより戻せよ~~~夏目くんと付き合っちゃいなよ~~~とやきもきはするものの、迷いがなくなった鈴は「ほんとにそれでいいの?」と言いたくなるくらいに潔い。

いろんなことをどんどん「過去」にしてしまう姿勢には逆にこっちが置いて行かれるような気分で、友達の立場だったら余計な口出しをしてしまいそう。

最終話では将来について書いてありますが、結局ふたりのうちどっちかと進行形で何かあるわけでもないし、それぞれにちゃんと今の相手がいます。

少女漫画としては全然すっきりしない終わり方ですが、結局は「あーそうだよね、そういうことのほうが多いよね」って感じです。「鈴の幸せ」はふたりのどちらかと一緒にいることだけではないからね。高校生と大人になってからとでは読んだ時の感想が違うかも。

と、わかってはいても「少女漫画であること」に期待してしまう

微糖ロリポップやシックスハーフにも共通しますが親との関係も切り離せない。