『ビジネスモデル全史』というこの本の題名には、2つの意味が隠れています。
ひとつ目は「ビジネスモデル」の「ビジネス用語・経営戦略用語」としての歴史です。1期は、はるか昔から1990年頃まで、2期は2001年ドットコム・バブル崩壊まで、そして2002年以降3期として、「ビジネスモデル」は2度目の絶頂を迎えています。
歴史上、どんなビジネスモデルが存在し、それはどこでどうやって生まれてきたのかを概観していきます。
「ビジネスモデル論の3期にわたる変遷」と一緒に、その「先駆者たちの栄枯盛衰のダイナミクス」を味わってください。
書題のもうひとつの意味は、「ビジネスモデル革新(イノベーション)」の歴史です。
長くかかりましたがやっと読み終わりました。
現存する企業(amazon、アップル、マイクロソフト、ヤフージャパン、楽天、、、)や
有名な経営者(孫さん、宮坂さん、三木谷さん、ベゾスやらラリー・ペイジやら)の話に
とても心躍る!
とくにフリーミアムの章(エバーノートの話)は納得。
ある程度体力のある企業しか乗り出せない領域。
これをストーリーとして納得した上でこっちを読むとより一層わかりやすいかも。
「こんな商品」「こんなサービス」と消費者目線、競合目線で見比べるだけでなく、
もっとマクロな視点で「この会社はどこで儲けているか」が分かります。
競合するサービスばかり比べていて、「どうしてうちはうまくいかないんだ」と思っていても、実はその会社はそのサービスで利益を出すことは目指していなくて、もう一つの収益の柱への導線のひとつに過ぎなかった、とかあるかもしれませんね。
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