どの両想いもどっちかが片想いを頑張った結果「まいりました、先輩」馬瀬あずさ

これはいちいち先輩がかっこいいってだけでなくて、後輩ちゃんがかわいい&すごい頑張った結果だ、、、ただの漫画とはいえ、、、、それが現実だ、、、

ある日、世里奈の机に書いてあったラブソングの歌詞のラクガキ。それを書いたのは1コ上の水川先輩。なんとか先輩に近づきたい世里奈だけど、めちゃめちゃ冷たいし、明らかに脈ゼロ…。でも先輩の不器用だけど優しいところをしって、思わず先輩に告白しちゃって…!? 毎日がドキドキ!! 先輩彼氏との憧れスクールラブ!


青春ラバーズフェスティバルで私を悶絶させた、馬瀬あずさ先生の新作。

少女漫画の王道パターンとして「偶然出会って、話すようになって」「なんだか自然に」付き合い始めたりなんてしないのがこの漫画の面白いところ。

出会いのきっかけこそ偶然ではあるけれど、なんか気になる!話してみたい!って思ったら名前とクラスを探して、会いに行って、声をかけて、冷たくあしらわれて、それでも何度も猛アタックしまくって、ってそれはそれは一生懸命なんです、彼女。


知らない人にいきなり遊びに誘われたりして、当然のことながら先輩はドン引き、取り付く島もない状態。でも現実世界で、話したこともない人を好きになっちゃったらこれくらいやらないといけないよね、、


何度かの接触を繰り返し、うっかり気持ちが溢れて告白しちゃう世里奈。それすらもさらっと流されそうになったところをダメ押し!

先輩のほうもようやく「どんな人なのかちょっと気になる」って思ったそのタイミングで、おつきあいが始まったのでした。少女漫画らしさのなかにちょいちょいリアリティがあっておもしろい。


  • たまたま先輩に彼女がいなかったから
  • 世里奈が猛アタックしたから


あるバンドの歌詞に対して「両想いのうた 酔いすぎ 片想いのほうがたのしい」と言っていた世里奈に、先輩が言った言葉、「どの両想いもどっちかが片想いを頑張った結果」がここでじわじわきます。


お互いのフルネームも知らないまま始まった2人ですが、好き好き大好き!っていうピークで始まったんじゃないぶん、日常の中での小さなキュンポイントを積み重ねて、2人共どんどん相手を好きになっていっていく感じがかわいい!!


読んでてちょいちょい呼吸を忘れますw 読み終わって深呼吸!
1巻でもう付き合い始めちゃうのでそれ以降はほんとにただ2人が喧嘩したり仲直りしたりを
追っかけていくだけなんですが、少年漫画にはないドキドキがあって、少女漫画好きにはたまらん1冊となっております。続きが楽しみ。