ジャズにかける青春「坂道のアポロン」小玉ユキ

「この漫画がすごい」に入っててずっと気になっていたこれをまとめ読み!

恋と友情と音楽。思春期というものは、いつの時代も眩しくて少し苦い。60年代後半、地方の町を舞台に、ナイーブ男子とバンカラが繰り広げる直球青春物語。
 1966年初夏、横須賀(よこすか)から地方の高校へ転入した薫(かおる)。幼い頃から転校の繰り返しで、薫にとって学校は苦しいだけの場所になっていた。ところが転入初日、とんでもない男と出会い、薫の高校生活が意外な方向へ変わり始め…!?


  • 60年代後半
  • 九州
  • ジャズ

この3要素を全く知らない人でも楽しめる人間ドラマが軸ですが、これだけで映像化したらすごく映えるんだろうなーという雰囲気たっぷり。

どうやらアニメ化もしていたようで(見てない)劇中歌が話題になっていたみたいです。


モーニン、いつか王子様がなど作中で出てくる曲はたしかに気になるし聞いてみたくなるし、実際聞いてみたし、のだめカンタービレとはまた違った「新しいジャンルに触れさせるマンガ」だと思います。

ジャズを教えてくれた憧れのお兄さんが学生運動に飲み込まれて行ったり、
愛情に飢えた、家庭に居場所がない薫と千太郎が、自らの居場所を求めてジャズに、地下室に、のめり込んでいく様など見応えは十分です。

少女漫画ですが(たぶん)男性にもおすすめできる内容だと思います。